自分の中に
有城蘭自分の思うように上手くいかない時や、
誰かにその不満をぶつけてみたくなったり、
あるいは自分を満たすために相手をコントロールしようとしてしまうことは、
時として誰にでも起こり得ることではないかと思います。
物事がすべて自分の思う通りにスムーズに進むのなら、誰も悩みませんよね。
いろんなことが、あらゆるタイミングでうまくいかない・・・
基本的に人は防衛機制が働きますから、
ネガティブな事象に対して予防線のつもりで、
不安になったり心配をしてしまうことがあります。
また、その中には自分の心を守る為に、他者に攻撃的になってしまう場合もあります。
どちらも、痛みや苦しみを味わいたくないという本能が無意識に行っていることが多く、
その防衛機制に気づかない方は多くいらっしゃいます。
ただ、相手の気持ちはその人にしかわからないし、
周りから見れば、一見間違って見えるような言動も、
本人にしてみれば大切な通過点だったり、
その人にとってはそれが幸せな場合だってあるのですよね。
大事なのは、それを周りが決めつけるのではなく、
本人がどうしたいと思っているのか、
その心に耳を傾け、
その人の本当の声を聴こうとすることなのかな、と思っています。
夫婦や恋人などは、距離が近い間柄ではありますが、元は他人の関係です。
育った環境が違えば、備わっている価値観も違います。
だからこそ、そんなお2人が共に同じ時間を共有し、
その時間を長く良好に保つ為には、お互いがお互いの良い所・悪い所も含め
お互いを理解し合うということに尽きるのではないでしょうか。
片方がもう片方をコントロールしようと強制したり、存在自体をないがしろにすれば、
当然「向き合う」ということが難しくなります。
私はよく「向き合う」説明をする際に、「同じ目線を意識」するようご説明をさせていただいております。
相手との意思疎通がうまくいかない・意見のすり合わせができないなどでお悩みの方も
多くいらっしゃることは事実で、それだけ相手を理解し向き合うことは簡単ではないということなのでしょうね。
自分の中にたまった不満や怒りを、単純に相手にぶつけるだけでは、
残念ながら根本的な問題解決には至りません。
相手にぶつけたい「何か」が「自分の中にある」ということを自分で気づいていくことで、
少しずつ問題解決に向けて進んでいけるようになれるのだと思っています。
カウンセリングでは、そういった上手く言語化できないような心の中の声をなるべく拾い上げ、
ご自身も気づいていなかった自分の中にある不満や怒りを、
きちんと認識してあげることで、それをやっと手放す準備ができるようになるんだということを、
段階を踏みながら、その人のペースに合わせながら、一緒に進めさせていただいております。
今、何か上手くいかないとお悩みの方は、
カウンセリングを通して気持ちを整理してみるという方法も、
解決法の一つとして選択肢に加えてみてはいかがでしょうか(＾＾)
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