アダルトチルドレン(AC)でお悩みの方へ
アダルトチルドレン(AC)は、子供が安心してありのままの姿で過ごすことができない家庭(機能不全家庭)で傷つきながら育つことにより、
大人になってからも生きづらさを抱えている人達のことです。
「生きづらさ」は、対人関係が上手くいかない、自己肯定感が低く自分には価値が無いと思い込む、他人の目が気になって自由な言動ができないなど、様々です。
何をつらいと感じるかは個人差があると思いますが、そのつらさが原因で鬱病などを発症してしまう場合もあります。
それまでの私は、自分がACだと気づくこともなく、ただ上手くいかない現実に打ちのめされ、しかし自分はそんな人間だから仕方ないと、自分の人生をなかば諦めてもいました。
結婚や子育てをする中で気づいた「自分の中の傷」。
この傷が原因で思考の偏りが生まれ、それが対人関係や物事の捉え方に影響を及ぼしていたのでした。
ACを克服するとは、この思考の偏り(癖)をなるべくフラットな状態(偏りの無い状態)にして、自分が感じている様々な生きづらさから解放されることです。
ACは病気ではなく、そのパターンに当てはまると自分が感じたならACと判断します。
自分がACに当てはまると知った時は衝撃でしたが、今までの生きづらさの原因がわかったことで、
「原因があるなら治すこともできるんじゃないか」と希望を持ったのも覚えています。
子育てへのつまづきも、自分が変わることで改善されると思うと、絶対にACを克服するんだという強い気持ちがこみ上げてきました。
そこからまた、自分の内面と向き合う為に、心の勉強をするようになりました。
自分の傷が自分に与えている影響、自分がする言動によって子供に及ぼす影響。
大学の頃に心理学の基礎を学んでいたので、心のしくみについては案外自分の中にすんなりと入ってきましたが、それまで積み重なった思考の癖を変えるのは簡単ではありませんでした。
そこで私は少しずつ心理の知識を積み重ね、自分自身に認知行動療法を取り入れました。
失った自尊心、育てることのできなかった自己肯定感。
それが無いが故の、対人不安や他人軸の思考。
自分が何に苦しんでいるのかを知ることで、対処法を学び、それを自分に施すという行為を繰り返したのでした。
人が変わるのには、それなりの時間が必要です。
それまで生きてきた時間の中で培われ、自分の中に当たり前にある価値観を変えるには、一つ一つを意識して、その度に必要な言葉を自分にかけてあげることが重要でした。
一歩進んでは三歩下がるような毎日は長く、苦しいと感じることも多い日々でしたが、自分が変わることで子供達の笑顔が増えるならと思うと、何度でも乗り越えることができたのです。
1つ1つ積み上げたものは少しずつの変化を生み、年数を重ねるごとにどんどん心が軽くなり、呼吸がしやすく、笑顔が増え、何より自分を認め受け入れることができるようになりました。
それを当たり前のように実感できるようになって、心から笑えるようになった時、私はやっとACを克服できたのだと思います。
自分がACかもしれないと気づいても、それをどう扱って良いのかわからないという方も多いと思います。
世の中には沢山の書籍が出ていますが、それらを読んで実践し、自分に対して行動し続けることは簡単ではありません。
・自分と親との関係がつらい
・自分を好きになれないことがつらい
・人はみんな自分から離れていってしまう・・・
・頑張っても報われない
・周りの目が気になって怖い
悩みは一つじゃないかもしれない。それらは複雑に絡み合っているかもしれない。
実は幼少期の頃からの傷が、今の自分に影響を与えているのかもしれない・・・
ACでありながら生きるとは、過酷で孤独で苦しいことです。
でも、ACを克服することは可能です。
1人では頑張れないかもしれない。途中で投げ出したくなるかもしれない。
そんな時は、そんな時だからこそ、カウンセラーを頼ってみてくださいね。
私は自分が苦しかった時、手探りの状態で自分を頼りに頑張りましたから、克服までには少し時間がかかってしまいました。
でも、今の現状を理解し受け止めてくれる人がいると、一人で頑張るよりもずっと早く痛みを解放し、癒しを手に入れられるようになると思います。
何歳からでも遅いことは無く、あなたはもっと楽に生きて良いのです。
私はそんな皆さんの気持ちに寄り添い、安心できるサポーターとしてそばにいられるように、
心理カウンセラーになることを決意したのでした。
⇒『心と向き合うということ』を読む