愛着とは
愛着という言葉を聞いたことはありますか。
愛着とは、私達が生きていく上での「心の土台」となる、人との温かい結びつきのことです。
幼少期に親や主な養育者によって「ありのままの自分を受け入れてもらえた」という安心感を通じて育まれますが、この土台が不安定なままだと、大人になってからの人間関係に様々な影響を及ぼすと言われています。
・人に甘えるのが苦手
・人間関係でいつも同じ壁にぶつかる
・人を信じたいのになぜか疑ってしまう
・相手に合わせすぎて疲れてしまう
・孤独感が強く、常に誰かと繋がっていないと不安になる
・嫌われるのが怖くて自分を抑えてしまう
こうした生きづらさを抱えている方は、決して少なくありません。
この生きづらさや人間関係のお悩みは、もしかしたら幼少期から続く「愛着の傷つき(愛着スタイル)」が関係しているかもしれません。
そしてそれは、心の土台が今もまだ傷ついた状態と捉えることもできるのです。
愛着の傷は、決してあなたの努力不足や性格のせいではありません。
大人になってからでも十分に修復していくことはできるのです。
心の安全基地
愛着の傷の回復過程で最も大切なのは、「心の安全基地」を実感できること。
子供の頃に、ありのままの自分を受け入れてもらう体験が、心の安全基地を育みます。
安全基地とは、不安な時にいつでも戻って、ホッと安心できる場所や人のことです。
幼少期には親(養育者)がその役割を担うのですが、ここが不安定だと子供は親に安心安全を感じられません。
安全基地があると、子供は安心して外の世界を冒険できるし、失敗したり傷ついたりしても、戻ってきて心を癒し回復することができるんですよね。
その体験を繰り返すことで、失敗恐れずを行動できる強さや安定感ができていくのです。
逆にこの安全基地を持てないと心は不安定になりやすく、大人になってからも、相手の顔色を気にして自分の気持ちを飲み込んだり、心に居場所が無いような生きづらさを抱えやすくなってしまいます。
つまりこの安全基地とは、心の安定感の土台ともいえる、とても大切な部分でもあるのです。
安全基地を作っていく
最初に書いた生きづらさは、こうした安全基地の不安定さが影響して、今の悩みに繋がっていることも多く、
そのこと自体に気づいていない方も多いという印象があります。
そもそも愛着スタイルは、人生の初期に養育環境の影響を受けながら形成されるので、本人にはどうすることもできなかった、というのが真実だと思うのです。
生きづらさを抱えた方の多くは、安全基地を感じられない環境の中、「誰も守ってくれない」「誰もわかってくれない」と感じる世界の中で、
今日まで一生懸命、頑張って命を繋いでこられたのだと思います。
その様な環境の中で、安定した愛着を作っていくことは、子供にとってはとても難しいことだったのです。
たくさんの生きづらさを感じながらのこれまでの道のりは、決して簡単なものではなかったはずです。
もしかしたら今も、その苦しさの中にいらっしゃる方もいるかもしれませんね。
でも、そんな中でも、今日を何とか繋いでいる。
それこそがあなたの強さであり、
この場所にたどり着いてくださったということは、もうその重たい荷物を少しずつ手放しても良い時がきた合図かもしれません。
当カウンセリングでは、大人になってからでも遅くない「心の安全基地」を作るため、何度も「しっかり受け止めてもらう」という体験を通して、
少しずつ「安全基地の感覚」を育むお手伝いをさせていただきます。
安全基地を感じられるようになるということは、生きづらさを感じにくくなっていくということ。
つまり、生きづらさを少しずつ手放していく作業だと、私は考えています。
否定されることのない安全な空間で、一緒に安全基地を作り直し、少しずつ自分を認め、
人との心地よい結びつきを作り直していくお手伝いをさせていただけたらと思っております。

