気づかぬうちに・・・

心の調子が悪いと、身体の調子も悪くなるということは、最近では広く知られるようになってきましたよね。

逆もそうで、身体が痛かったり重かったりだるかったり、それだけでもやる気や元気が無くなってしまいます。

 

以前このブログにも書きましたが、娘の髪の毛のその後のお話です。

中学三年生の時、受験のストレスから髪が抜けたり縮れたり、部分的に白髪も生えるようになってしまいました。

特に脱毛に関しては、元の量の三分の一になるほど・・・

娘もかなりそのことは気にしてはいたのですが、

でも、受験が終わればきっと良くなると私も娘も思っていたので、あまり気にせず毎日楽しめばいいんだよ、と楽観的でいました。

しかし、新しい学校、新しい友達、新しい部活・・・何もかもが新しい環境は、やはりストレスが大きいもので、娘の髪の毛もあまり改善しませんでした。

そのうち、娘はすぐ疲れていつも横になるようになり、体重は増え、機嫌も悪くいつもイライラしていました。

 

私はいつも疲れて寝ている娘に栄養のある、でもなるべく低カロリーになるような食事を気をつけたり、

頭皮に優しいシャンプーに変えるなど、自分なりにできるサポートをしていました。

 

そんな中、たまたま学校で行っていた献血で、娘の貧血がわかったんです。

病院できちんと検査した結果、娘は重度の貧血でした。

貧血は、ヘモグロビンが少なくなってしまうので全身に酸素が届かず、その為新陳代謝が落ち体重増加、倦怠感、脱毛など、他にも色々な症状が出てきてしまいます。

単に受験のストレスかと思っていた娘は、重度貧血によりフラフラな状態でした。

 

以前のブログの時には、この貧血はわからなかったので、育毛剤やシャンプーなどの外的要素に頼っている私の様子が伺えますが、

実際はそんなことよりもずっと深刻で、きちんと治療しなければいけないことだったのです。

 

今は鉄剤と注射などの定期受診で以前よりは数値も良くなり、娘も活動的になってきましたが、

あのまま貧血に気づかなければそのうち娘は鬱病などの二次症状を発症していたかもしれません。

重度貧血の辛さにも気づかず、ストレス発散してみたら、とか、沢山寝なさいとか、的外れなことを言っていた自分が悔やまれましたが、

逆にこのタイミングで貧血を知れて良かったと、もっと何年も気づかなかったかも知れないんだから、と受け止め直しました。

 

今回は偶然娘の病気がわかったので治療をすることができましたが、鉄分が元気に生きる上で必要なことは知っていたし、

日々積極的に取り入れるようにしていたのに、なぜ・・・という思いもありショックでした。

日々気をつけていても病気にはなるけど、日々気をつけていたからこの程度だったのかもしれないし、

日々気をつけていなかったらもっと悪くなっていたかもしれませんよね。

 

なので、今からできることを。

今コツコツと養ったものが、未来を作っていくのだから、

娘の貧血にも早めに対処できたと思うことにして、的外れなサポートではなく、本当に適切なサポートができることを嬉しく思うことにしたのでした。

 

投稿者プロフィール

有城蘭
有城蘭くれたけ心理相談室(札幌支部)心理カウンセラー
北海道札幌市を拠点に心理カウンセリングを承っております。心の声に耳を傾け、心に寄り添ったカウンセリングを心がけております。

コメントはお気軽にどうぞ