良く思われたい、という気持ち

「人から良く思われたい」とは、

みんな一度くらいは考えたことがあるのではないでしょうか。

一度と言わず常に気になる・・・という人もいるかもしれませんね。

 

なぜ人は、人から良く思われたいと考えるのでしょうか。

やはり、人から嫌われるよりは良く思われていた方が敵や攻撃が少なくて済むから、

自分の環境をなるべく良い状態にしたいから、ではないでしょうか。

「人から嫌われると自分が傷つく」のを防ぎたいという心理もあるでしょう。

また、人に好かれることで自分の存在を肯定してもらえた気持ちになる方もいるかもしれませんね。

 

人の目を気にしたり、人から良く思われたいという気持ちは悪いものではないので、

適度に自分に適応させると自分自身の様々な面が向上すると考えられます。

例えば、感じよく対応しようと笑顔で接することで、コミュニケーション能力が向上したり、

対人関係が良好になったりしますよね。

だから、他者の視線を気にして行動することは自分のためにもなったりするのですよね。

ただ、それを気にしすぎると、苦しくなります。

常に人の目が気になる、人から嫌われていないかが気になると、

自分の思考は「他者から見た自分はどうか」になるので、他者視点になってしまいます。

でも、相手の気持ちはその人にしかわからないので、わからないものをずっと考え続ける(想像し続ける)ことになってしまうんですよね。

これに答えは無いので、ネガティブの沼にはまってしまいます。

こうなった時は、他者の気持ちを自分が願う(望む)状態にコントロールしようとしている状態でもあるので、

それはできないことなんだ、と自覚するのも大切になってきます。

 

「人から良く思われたい」→「人から好かれたい」→「私を好きになって」

自分を好きになってもらう為にこちらの行動を相手に合わせても、

それで好きになるかどうかは相手の自由ですから、

相手の感情を何とか自分の好ましい状態にしようとすることは、

なかなか難しいことのように思います。

 

それよりも相手にできることは、

私はあなたの為に何ができるかな?と考えて、相手に心を配ってみること。

言葉や態度や、ちょっとした贈り物でも、

まずは相手に自分から与えてみると、喜んで受け取ってくれる人も多いです。

自分が良いと思うことが、必ずしも相手にとっても良いとは限りませんが、

自分がしてもらうことを先に求めるより、

自分がしてあげられることを先にしてみるということなら、

今からでも実行に移せるのではないかな、と思います(^^)

投稿者プロフィール

有城蘭
有城蘭くれたけ心理相談室(札幌支部)心理カウンセラー
北海道札幌市を拠点に心理カウンセリングを承っております。心の声に耳を傾け、心に寄り添ったカウンセリングを心がけております。

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