ほんとはどうしたい?

先日、娘との会話中に、

「え、どうしよう。わかんない。ママどうしたらいい?」と。

そこで私は「ママに決めさせるの?あなたのことなのに?」と聞きました。

すると「だってわかんないんだもん」と。

「じゃあ、じっくり自分に聞いてみて。本当はどうしたいか。自分の中にちゃんと答えはあるはずだよ」と言うと、

少し考えてから「何もないって言ってる」と、

ちょっとふてくされたような顔をして言いました。

なんだかそれで少し笑ってしまいましたが(その前後の話の内容はとても軽い内容なのでご安心ください)、

このように、自分の気持ちに意識を向けて本心を自分に問うてみることは、

簡単にできそうで難しく思う方もいらっしゃると思います。

特に、長年それをしてきていないと、すぐにそう反応できるものでもなく、

ある程度練習といいますか、慣れは必要だと感じます。

娘に至っては、簡単に「答えを出す」ことから目を背けてしまいました。

 

普段からの考え方の一つでもあると思うのですが、

何かに困ったり悩んだりした時、自分はどうしたいのか?と考える癖がついていないと、

特に大きな決断を迫られる時などは、不安も大きくなって躊躇してしまうこともあると思います。

勿論、自分の決断が不安で人に相談することはとても重要ですし、

常に自分が正しいと思いながら生きるのも、独りよがりになる危険性を孕んでいると思います。

大事なのは、人の意見を聞いた後、ちゃんと自分で決断できるかだと思うのです。

 

娘は自分で考える(決める)ことを私に丸投げしてしまったので、

私は娘の言葉の後に、いくつか浮かんでいるであろう項目を言葉にして表現して、

こういう選択も、こっちの選択もあると思うよ。どれが一番今の自分に必要だと思う?

ともう一度聞きました。

すると娘はまた少し考えてから、こうしようと思う。と自分で決めました。

私は、それで良いと思うよ、とにっこりしながら言いました。

この、にっこりも大事だと思うのです。

何かを自分で決断した時、それを「いいと思うよ」と言って見守ってくれるような、

背中を押してくれるような、安心感って必要だなと感じるからです。

 

何かに困って決断できないと、誰かに頼って答えを出して欲しくなります。

自分で考えることを放棄して人の考えに乗っかる方が、楽だし何かあった時その人のせいにもできます。

でも、それだと「自分で決める」ことができなくなってしまいます。

自分のことを自分で決めることができない人生・・・

それは案外、思っているよりもずっと、

しんどい生き方になってしまうのではないかな・・・と私は感じるので、

些細なことですが、小さな選択を自信を持ってやってみる。ということの繰り返しで、

大事な局面でもちゃんと、自分の為の決断ができるようになると思うのです。

自分で下した決断が、思うような結果にならなかったとしても

「あの時の自分はそう思ったんだから」と

決断も結果も全て受け止められるようになれるし、

じゃあ次は、どうやろうか。と次の一歩の模索も始められますから(^^)

投稿者プロフィール

有城蘭
有城蘭くれたけ心理相談室(札幌支部)心理カウンセラー
北海道札幌市を拠点に心理カウンセリングを承っております。心の声に耳を傾け、心に寄り添ったカウンセリングを心がけております。

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