心の境界線

おはようございます。

先日積もった雪は一旦すっかり溶けて、秋の景色に戻った札幌ですが、

今朝はマイナス1℃でした。寒いですね(*_*)

 

今日は心の境界線について書こうと思います。

過去にも当ブログでは何度も扱ってきたテーマであり、

私自身とても重要だと感じているものです。

 

心の境界線と言われても、ピンと来ない方もいらっしゃるかと思いますが、

自分の中に、他者は入り込めない自分だけの空間(価値観)を持つ感じでしょうか。

もちろん目には見えませんが、心のイメージとしては

自分と他者(あるいは外の世界)とを切り分ける仕切りのような役割があります。

 

この境界線の内側には、自分の大切な気持ちや価値観があって

これを、まずは自分自身が尊重してあげることが重要だと私は思っているのです。

自分の考えや気持ちを、自分が先に否定しないこと。

「私はこれが良いと思ったんだな」とか、「今はこれをしたくないと感じてるんだね」のように

自分が感じる事はそのままに、否定も批判も評価もせずに尊重してあげるんですね。

 

これは慣れてないうちは難しく感じるかもしれませんが、

難しいということはそれだけ、誰より先に自分が自分を

否定・批判・評価してきたということなのかもしれません。

この状態を無意識に繰り返していると、自分を肯定する力(自己肯定感)が育ちません。

自己肯定感と自信は少し違いますが、どんな感情を持っても良いんだよ、と自分を肯定できると

自分に対して安心感が育ちますし、その安心感が大きくなると「自分を信じてもいいんだな」(自信)という感覚も大きくなってきます。

 

この心の状態は、自分への安心感や信頼感がしっかりと感じられるので、

他者(あるいは外の世界)に振り回されてしんどいという事が減ってきて、

結果的に心の状態が安定してくるんですね。

 

尊重して受け止めてもらえるって、誰かにしてもらっても嬉しいことなんです。

だから、まずはそれを自分にしてあげてはどうでしょう。

自分を尊重できる人は、他者も尊重できるようになってきますし

逆に言えば、自分を大切にできないと他者も大切にできない、ということでもありますね。

 

境界線を引くというのは決して、相手を切り捨てるとか自分の考えだけを正しいとするものではなく、

誰かに勝手に入り込まれてズタズタに傷つけられることもなく、

また相手にも同じ空間があるんだと尊重して、相手の問題を自分のせいにしなくても良い、ということです。

 

自分以外の誰かがいるから、この人生は彩り豊かになっていきますよね。

でも、その誰かとわかり合うには、相手の心も自分の心と同じだけ見てあげなくちゃ、と思うのです。

自分の心に境界線を持つというのは、その線の内側の自分を

受け止め、認め、許し、そのまま愛してあげること。

これを自己受容といいますが、自己受容ができてからの他者受容だと思います。

 

もし今、相手を否定して責めてしまう苦しみの中にいるのなら、

どこかでそんな自分を否定して責める自分がいるのかもしれません。

そしてそんな自分のことを、受け止めるのが難しいと感じているのかもしれません。

その苦しみをどうしたらいいのか、一緒に考えさせていただけたらと思っています (*^^*)

 

 

投稿者プロフィール

有城蘭
有城蘭くれたけ心理相談室(札幌支部)心理カウンセラー
北海道札幌市を拠点に心理カウンセリングを承っております。心の声に耳を傾け、心に寄り添ったカウンセリングを心がけております。

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