かつての痛みと私の強み

私のプロフィールにも書かせていただいておりますが、
私は以前、アダルトチルドレン(AC)の自覚がありました。

このように書くのは、今はそれを克服したと思っているからです。

 

この日を境に克服した、というものではなく、
徐々に少しずつ日々を重ね、何年も自分と向き合い、

ACによる『生きづらさ』にいつの間にか苦しめられなくなっている自分に気づいた時、

『あぁ、私はACを克服できたんだな・・・』と実感できたのです。

 

『生きづらさ』と簡単に言っても、その痛みや苦しみは人それぞれ違いますよね。

私は自分なりに、自分の苦しさは何なのか、
何が原因でこの苦しみは生まれてくるのか、を何年も見つめてきました。

 

色々な本を読み、調べ、自分に実行してみることを繰り返すこと・・・15年以上。
現在も、取り組みは続いています。

 

今の私が振り返るからこのような表現にはなってしまいますが、
15年間ずっと苦しかったわけではなくて、
15年以上かけて少しずつその苦しさを手放していったという感じです。

 

なので本当に辛い・苦しいともがいていたのは、最初の3年くらいなのでしょうか・・・

5年、7年、10年と進むうちに、
当時は一生付き合わなければならないと思っていた「嫌な自分」が、
気づいた時には自分の中からいつの間にか無くなっていたんですよね。

 

そして、現在の私が全く悩みも無く生きているかといえば、

もちろん、そんなことはありません。

 

人は進む過程で、何かを乗り越えた先にはまた新たな超えるべき壁があったりするんだな・・・

ということもまた、学ばせていただいている最中です。

 

ただ今は、心理カウンセラーとして活動させていただいているので、
今までの経験と知識をクライアント様の為に使えるよう、日々成長を意識して過ごしています。

ACの克服を自覚した後も、自分と向き合い続けているのはこのためです。

 

私にご予約をくださったクライアント様のお話をお聞きするたび、

その方達の心へ寄り添い、痛みに共感するたび、

それをさせてもらえる今の環境に感謝がこみ上げてきます。

 

かつてACに苦しんだ経験が、あの頃の痛みが、

今の共感へと繋がっているのだとしたら、

私が通ってきた道は、実は素晴らしく価値のあるものだったのかもしれない・・・

そう思わせていただけることが、ただただありがたく感じます。

 

複雑な家庭環境ゆえ、人生の前半は痛みを笑顔で隠し、

生きづらさを抱えながら必死に生きてきた気がします。

ですがこの経験が、今は私の強みとなり、仕事となり、

誰かを支える強力な指針にもなっているのですね。

 

カウンセリングでは自分がしたことを「良いよ」と押し付けたりはせず、

あくまでもその方のペースと心を大切に、
それぞれに合った進め方をさせていただいております。

 

どんな気づきも選択も自由であって良いですし、

そのどれを取ったとしても、全て受け止めさせていただきます。

進む先に「なりたい自分」を思い描いて、

懸命に一歩踏み出すその姿に尊敬の念を抱きつつ、

その傍らでサポーターの一人として

寄り添い、支えながら共に進ませていただけたらと思っております(^^)

 

投稿者プロフィール

有城蘭
有城蘭くれたけ心理相談室(札幌支部)心理カウンセラー
北海道札幌市を拠点に心理カウンセリングを承っております。心の声に耳を傾け、心に寄り添ったカウンセリングを心がけております。

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