今の気分

心が疲れた、しんどい、辛いと感じる時、

大抵の人は気分が落ち込んでいるのではないでしょうか。

 

気分って出来事に左右されやすいのですよね。

でも、その出来事自体は人によって受け取り方が違ったり、感じた印象が違ったりします。

これは、人によって、認知の仕方が違うから。

起きた出来事に対して、何をどう感じるか・その事実をどういう意味をつけて受け止めているかが違うのです。

 

悩みのほとんどは人間関係と言ったりしますが、

偏った認知の癖を持っていると、些細な言葉に傷ついたり、相手の気持ちを勝手に想像して落ち込んだりしてしまうこともあります。

相手はそんな風には思っていなくとも、事実とは違う受け止め方をすることで気分が落ちたり、

そのせいで相手によそよそしい態度を取ってしまうなど、

気分は行動にも表れてきてしまいます。

 

自分の認知が偏っているかどうかは、なかなか気づけないかもしれません。

でも、これに気づけるようになってくると、自分で好ましいものへと変えていくことも可能になってきます。

 

なにか心に引っかかる出来事が起きたら、その時の気分にぴったりの言葉を探してみてくださいね。

『ゆううつ・がっかり・罪悪感・不安・緊張・悲しい・絶望・うんざり・心配・怖い』など・・・

 

気分を言葉にする練習を毎日続けてみることで、つらい気分に飲み込まれにくくなってきます。

実は落ち込んでいる時は、つらい思考も頭に浮かんでいて、思考と気分は違うものなんですよね。

ただここではあまり難しく考えず、なんとなく落ち込んでいる時は、その気分にぴったりの言葉をみつけてみよう、くらいに捉えてくださればと思います。

気分をぴったりの言葉で表現できるようになってくると、自然と思考と気分とを分けて考えられるようになると言われているので、

落ち込みやすくしんどいと感じやすい方はぜひトライしてみてはいかがでしょうか。

 

気分は一言で表せる言葉を探すのが良いそうで、

大抵1つではないので、3つくらいを見つけてみてくださいね。

大切なのは、「今自分はどんな気分なんだろう?」と気分を意識してみること。

心を整理する方法は色々とありますが、

今日はその中のひとつをご紹介してみました。

 

「自分は本当はどうしたいと思っているんだろう・・・?」と考えてみても

よくわからないという言葉をよくお聞きしたりするのですが、

そんな時は簡単でやりやすい方法から探ってみるのもひとつの手かなと思います。

気分と思考の関係性について理解していなくても、

「今の気分はどんなかな?」とそれに合う言葉を見つけてあげることなら

案外できるかもしれません。

自分が「それならできそうかな」と思えることを見つけていくのも、

自分を知る大切な一歩になるのではないでしょうか(*^^*)

 

 

投稿者プロフィール

有城蘭
有城蘭くれたけ心理相談室(札幌支部)心理カウンセラー
北海道札幌市を拠点に心理カウンセリングを承っております。心の声に耳を傾け、心に寄り添ったカウンセリングを心がけております。

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