カウンセラーになった理由(#232)
くれたけ心理相談室の今月のお題、
『あなたが心理カウンセラーになった理由を教えてください』にお答えしたいと思います。
私が心に興味を持ったのは10歳くらいで、
心って目に見えないのに、ここにあるのが不思議だなぁと思ったのがきっかけです。
そのしくみが知りたくて、大学では心理学を学びました。
でも、心理について学ぶほど、奥が深くて広い世界で、
当時の私にはちょっと大きすぎて、そのまま心理職を選ぶことができませんでした。
けれども、結婚や出産、子育てを通じて自分を知ることができたおかげで、
40歳を過ぎた辺りで、『本当にやりたいことはなんだろう?』と真剣に考えるようになりました。
それまで、楽しいこともあったけれど、
辛いとか苦しいとか、もがき足掻いてきた思いが強かったんです。
でもそうではなくて、今までの沢山の経験や思いがあったからこそ、
今の自分になれたし、自分の為に真剣に未来を考えられるようになったんだなと。
そう思ってる自分に気づいて、
この経験と思いを活かせる仕事がしたいと思ったんですよね。
その時ふと、大学生の時に諦めた「心理カウンセラー」の文字が頭に浮かびました。
私は30歳の頃から自分の認知の歪みを修正する為、
再び独学で心理学を学び直し、心理療法を使って自分と向き合うことを続けて来ました。
でもその過程は1人で続けるには本当に過酷で、一言で言えば「大変だった」です。
今思えば、専門の知識のある方を頼れば良かったのですが、
最初に行った心療内科で、「病気じゃないのになんで来たの?」と冷たく門前払いされたことがトラウマとなり、
専門的知識のある方に頼ることができなくなっていたんだと思います。
10年以上1人で向き合い続けたので時間がかかり、
結果としてそれは遠回りだったのかもしれません。
でも、自分を苦しめていた数々の認知の歪みを修正し、
手放せた感覚を手にできたからこそ、
今なら心理カウンセラーができる、やりたいと思えたのだと思います。
私と同じ様な思いを抱えてる方はもちろん、
悩みは人それぞれ違いますが、
それを受け止めて、知っている知識と経験を活かして、その方の悩みに寄り添う。
今私がしていることは、
当時私が誰かにして欲しかったことなのかもしれません。
苦しくて助けを求めた時に、冷たく突き放される感覚はとても辛くて、
大きな傷つき体験になってしまいます。
自分の経験を通して、予約を入れてくださったクライアント様が何を求めているのかを考え、
ここでなら何を話しても大丈夫なんだと安心していただけるように、
私はこれからも日々学びを深め、経験を重ねていきたいと思っています(^ ^)
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