頭と心

自分のこと、どれくらいよくわかってるかなと考えると、

私は案外わからないものなんじゃないかなぁ…と思っています。

 

もちろん、きちんと自分の内側に目を向けていればよく見えてきます。

でも、外の景色や周りの人ばかり見て

自分の内側で何が起きているのかあまり気にしないで過ごしていると、

やっぱりよく見えなくなっていってしまうと思うのです。

 

頭が意識できる思考だとすると、

心は無意識に作用している観念のようなもの。

 

そう一旦定義して考えてみると、

無意識下で持っている観念(思い込み)は、あらゆる場面で顔を出してくるわりには、

その作用にはなかなか気づけないことが多い気がするのです。

 

だから、自分のことなのに「どうして?」と思うことが増えてきたりしませんか。

・どうして私は周りの人の目が気になるんだろう

・どうしてこんなに疲れてるのにもっと頑張ろうとしてるんだろう

・どうしてこれをしたらダメだと思うのにしてしまうんだろう

 

自分のことなのに、わからないことって結構ありますよね。

私は心理セッションの時にもお話させていただいたりするのですが、

頭では理解できていても、心が納得してない状態と表現することがあります。

 

心を無意識として考えるなら、

自分が全く意識していない(けれども自分の中にしっかりとある)強い思い込みがあって、

長い間それはずっと心の奥の方にあったので気づけないのですが、

その存在は案外大きくて作用も強いので、

知らないうちに、意図してないのに、

言動に反映されたりしてしまうんですね。

 

それによって、色々な問題が生じてきたりするので、

これに苦しむ方も多くいらっしゃいます。

自分のことなのによくわからないし、

コントロールも難しい…

半ば諦めのような絶望のような…

辛い状態だと思います。

 

私の心理セッションでは、

そのような状態の方からまずはお話をお聞きして

実際に辛いと思うそのポイントに対して

心理背景をお話したり、

それに対する対処法のご提案をしたりします。

 

こうしたらいいんじゃない?とアドバイスするのではなく、

そうしてしまう心の作用をまずは知ってもらうことから。

そして、何だったらできるかな?

やってみようと思えるものはあるかな?

やろうと思えない時は、何が心にあるのかな?

などと、ご本人様と一緒にしっかりと向き合わせていただきます。

 

頭にそう思うよう強制するのではなく、

心の底から納得がいく、

腑に落ちるような感覚。

 

これを感じられるようになった時、

多くの苦しさを手放すことができるような気がしています。

 

かかる時間は人それぞれ違いますが、

それでもその過程を通して変化していけるし、

皆さまの中にその力は備わっていて

私はその力を信じています(*^^*)

 

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投稿者プロフィール

有城蘭
有城蘭くれたけ心理相談室(札幌支部)心理カウンセラー
北海道札幌市を拠点に心理カウンセリングを承っております。心の声に耳を傾け、心に寄り添ったカウンセリングを心がけております。

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