小さなうち

私は普段から、家族間で何かモヤモヤすることは

なるべく早く、というか、小さなうちに、相手と共有するようにしています。

 

特に夫の場合は、同じ大人・親として、対等な目線で話せる空気感を意識します。

普段していることも違えば収入面も違いますが、

人として、親としては対等でありたいと思っているので、

そこをお互いが意識し合えるような会話を心がけています。

 

家族という単位で考えた時、親子であれば血の繋がりがありますが、

夫婦にとって大事にしたいのは「情」なのかな、と思っています。

情って辞書で調べると、

他人への思いやりの気持ちとか、真心とか誠意とか出てきます。

相手に対して情を忘れたり感じられなくなってしまったら、

その関係を続けることは難しくなってしまいますよね…

 

家族だからという理由で、相手を一方的に傷つけて良いわけじゃないし、

見下したり蔑ろにする権利はありませんよね。

それはお互いが意識し合わないと難しいことでもあるので、

そこがすれ違わないように、なるべくその違いが大きくならないように、

なるべく日々、小さなズレを感じる度に、

小さな補修をしていく感じで夫には話すようにしています。

 

ただこのズレがなかなか埋まらなくて、段々ストレスが溜まったり、

溝が大きくなって苦しくなってしまっている方はいらっしゃいます…

相手がいることって、ありがたい反面難しいこともたくさん出てきますよね。

 

私は普段のカップルカウンセリングでは、このズレがどのようなズレで、

お互いが感じてる違いって何なのだろう?

という部分に目を向けながらカウンセリングをさせていただいています。

 

お互いがそれぞれ「自分は正しい」と感じている部分。

どちらかが正しくて間違っていると判断するのではなく、

そこで生まれた溝は、どうしたら埋まっていくんだろう…と一緒に考えさせていただいています。

 

普段皆さんが感じていることは、「こんな小さなことで」と思っているかもしれませんが、

その小さな積み重ねが大きな苦しみになっていくので、

こんなことで…などは一切気にせず、

その小さいと感じている些細な違和感を話してくださればと思っています(^ ^)

 

大きな根を張り立派に育ってしまうと、

元に戻すのは容易ではありません。

小さなうちなら、

小さな力で元に戻すことだって可能です。

小さいことって、小さなうちって、

だからすごく大事だなと思うのです。

 

投稿者プロフィール

有城蘭
有城蘭くれたけ心理相談室(札幌支部)心理カウンセラー
北海道札幌市を拠点に心理カウンセリングを承っております。心の声に耳を傾け、心に寄り添ったカウンセリングを心がけております。

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