生きていてくれて

わが家には8歳になるヨークシャーテリアがいます。

小型犬なので、もう人間だと中年なのですが、

見た目がずっと赤ちゃんみたいで可愛いのです。

この子が今日は、検査の為1日入院をしています。

生まれた時から門脈シャントという病気があり、

それが生後4ヶ月でバタッと倒れ痙攣発作を起こした時にわかりました。

肝臓でろ過されない血液が全身を回ってしまうので、

手術をしなければ死んでしまいます。

でも、地元の名医に治してもらい、それからずっと年に3回、定期的に検査しています。

 

肝臓の数値は安定しているけど、すい臓が…とか、腎臓に結石が…とかもありましたが、

今では家族で1番高い保険料を払いつつ、

お医者さんのお力も借りて元気に暮らしています。

 

持病持ちなので、おやつは食べられません。

普通の暮らしでは無いかもしれないけど、

この子にとってはこれが普通だから…

おやつ食べれなくて可哀想とか、薬やサプリや低カロリーの療養食ばかりで可哀想…

って思う必要はないんだと思うことにしています。

 

散歩やお出かけは一緒にできるし、

何より毎日一緒に寄り添って生きていける。

ただここに一緒に存在していてくれるだけで良いんだ。

って、毎日そう思います。

それを思うたびに、

私たち人間も、ただここに居るだけで良いんだって思えてきます。

何かを頑張れなくても、凄いことを成し遂げなくても、

ただただ、そこに居て生きていてくれるだけで…

それだけで十分なんだな…と思えてきます。

そう感じると、お腹の奥底の方からじわじわと満たされたような、幸せに近い感覚が上がってきて…

私はまた、この子のお腹のモフモフに顔を埋めながら思うのです。

「今日も生きていてくれて、ありがとう」

 

 

投稿者プロフィール

有城蘭
有城蘭くれたけ心理相談室(札幌支部)心理カウンセラー
北海道札幌市を拠点に心理カウンセリングを承っております。心の声に耳を傾け、心に寄り添ったカウンセリングを心がけております。

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