リセット

急に人間関係をリセットさせたくなったり、

相手とのやり取りが全部面倒になったり、

相手の一部分を見て一気に全部が嫌になることはありませんか。

 

この心の背景には、「もっと自分のことをわかって欲しい」という欲求が隠れているようです。

遡れば幼少期に、親から寄り添ってもらったり受け止めてもらった経験が少ない人は、

「自分のことをわかってもらえる」という感覚を育てることができずに大人になってしまいます。

本当はわかって欲しいのに、周りにいる大人(多くは親)にわかって貰えないと、

外にいる誰かにわかってもらいたいという欲求を持つようになります。

自分をわかってくれる人を外に探してしまうんですね…

でも同時に、その欲求を相手にぶつけて引かれたり嫌われたりはしたくない…

なので、その欲求を抑圧してしまいます。

そうすると、わかって欲しいという欲求は満たされることなく、

無意識に「わかってくれる誰か」をずっと探し続けることになってしまいます。

そして、この人なら…と思う人がいると一気に仲良くなりたくなるし、

勝手に、「この人ならわかってくれるかもしれない」と期待してしまいます。

でも、何かの拍子で意見が食い違ったり、感覚が違う、なんてことがわかると、

「この人は違う!わかってくれる人じゃなかった」と、ガッカリしてしまうんですね。

このガッカリが怒りに変わって、相手を責めてしまう人もいます。

わかってもらえなかった悲しさ、悔しさが怒りに変わって相手を攻撃してしまう。

そして、そのまま相手との関係をやめようとしてしまう。

これ以上、傷つきたくないからなんですよね。

 

この行動は、自分を守るためでもありますが、これを繰り返していると、

自分の周りから人は離れてしまいます。

自分をわかってくれる誰かを探しているだけなのに、

どんどん孤独になってしまっては悲しいし寂しいですよね。

 

なぜかそこそこ仲良くなった相手を切りたくなったり、実際切ってしまう人は、

こんな心の仕組みがあるんだな…くらいにまずは理解してみて、

それから、自分はどうしたらいいのか、自分の内面と向き合うのが良いかもしれません。

1人で向き合うのはとても大変な作業です。

1人では無理だと感じたら、どうぞカウンセラーを頼ってくださいね。

あなた自身に向き合うお手伝いをさせていただけたらと思っています(^ ^)

 


投稿者プロフィール

有城蘭
有城蘭くれたけ心理相談室(札幌支部)心理カウンセラー
北海道札幌市を拠点に心理カウンセリングを承っております。心の声に耳を傾け、心に寄り添ったカウンセリングを心がけております。

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