考えたくないのに
何か嫌なできごとがあった時、
そのことが頭から離れないということはありませんか。
考えたくないのに、その出来事をずっと思い出してしまう。
もしくは、その出来事が起きた原因を突き止めようとして、
「こうだったんじゃないか」と原因を具体的に想像して、理解したつもりになって、
自分を納得させようとする場合もあるかもしれません。
自分にとって嫌な出来事は、自分が傷ついた出来事でもあるので、
元をたどって考えた時、原因が相手なのか自分なのかで、感じる感情も違ってきます。
相手の言動のせいだと思うと、相手への怒りや不満、失望などが出てきたり、
逆に自分が原因だと思うと、過度に自分を責めたり、後悔や罪悪感といった感情が湧いてきたりします。
どちらにせよ、その状態に思考が支配されている間は、苦しくつらいものですよね。
そしてその苦しい時は大抵、頭の中でネガティブな想像をしてしまうことが多く、
それはこれから起きることを心配している状態でもあり、
これから起きるもっと嫌な(怖い)ことに備えようとしてネガティブな想像をどんどんしてしまうことがあるようです。
でも、どんなに「こんな風になったら嫌だな」と先に予想して自分をその衝撃から守ろうとしても、
それが起きるかどうかは、誰にもわかりません。
どんなに先を心配しても(備えても)、自分が嫌な目に会うという機会をゼロにさせることはできませんよね。
心配してぐるぐると巡る思考を止めようと意識してしまうと、それも逆効果のようです。
脳はやめようと思えば思うほど、それをしようとそのことに注目してしまう性質があるので、
考えたくないのに考えがぐるぐると頭をめぐって苦しい時は、
無理に「考えるのはやめよう」と思わなくてもいいのです。
そして、自分が今考えていることは自分がこれ以上傷つかない為の事実に基づかない予想に過ぎないのではないか?
と、一旦、自分がしている予想(心配)を疑ってみて、
「この考えは本当に自分の助けになるのか?」と自分に問いかけてみてください。
ネガティブな想像は大抵、事実ではなく、
「こうだったんじゃないか」や「こうだったらどうしよう」という想いから、
それを繰り返すうちに本当にそれが事実のような錯覚を起こさせたりするので、
自分の想像が自分を傷つけないようにするためにも、
自分の中に何が起きているのかを知ってみるのも、
対処法としては大切になってくるのかな、と思います(^^)
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