痛み

自分が持っている思考に振り回され、苦しんでいる人は案外多いように感じています。

今はネットで簡単に検索できるので、自分の特性や対処法も探せばたくさん出てきますね。

ですが、なぜその思考をするように至ったのか・・・

その背景が大きな影響を及ぼし、今に至るケースも多いです。

 

ただ、全てのことが成育歴と関係があると言ってしまうと、それ自体に抵抗感を感じる人もいると思います。

成育歴は今までの人生ともいえるので、長ければ長いほど、

「変えるのは無理だ」と真っ先に頭に浮かんでしまうかもしれませんね。

何かが上手くいかない時に、それを改善したいと思いどう対処したらいいかを探すこともとても有意義だと思うのですが、

自分の中にそのような思考があって、それが作用して今、自分はちょっと苦しいのかもしれない。

どうやら、その思考は今までの間に、特に子供から大人になる過程で身に着けてしまったようだ。

など、とりあえず、表面的に受け止めるだけでも良いと思います。

深く掘り下げればいいというものでもなく、その仕組みを知ることで起きる変化もあると思うのです。

 

要はあなたが、今の苦しさにどう向き合いたいと思っているのかが一番大事で、

カウンセリングの際に、それを深堀するように促すことはしないように気をつけています。

その思考を手に入れる為に、子供のあなたは必死でした。

そして、あなたを傷から守るために、その思考は働いてきたので、

その思考の背景を探るということは、少なからず子供の頃の傷に触れる機会にもなってしまうからです。

傷は何歳になっても痛いので、大人になってもこれを見たくないと思う人はいます。

それも自然なことで、それと向き合うことが最善だとも思いません。

 

傷には色んなアプローチがあるので、あなたに合ったアプローチのやり方で、

ゆっくりじっくりあなたのペースで、

向き合うのが良いのではないかと思っています(^^)

 

投稿者プロフィール

有城蘭
有城蘭くれたけ心理相談室(札幌支部)心理カウンセラー
北海道札幌市を拠点に心理カウンセリングを承っております。心の声に耳を傾け、心に寄り添ったカウンセリングを心がけております。

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