色をのせて夢を描く
以前にもこのブログに書いたことがあるのですが、
私は子供の頃から絵を描くことが好きでした。
そして、沢山大人達が褒めてくれるので、
自分は絵が上手いんだと思っていました。
子供は褒められると嬉しい。
それは本当にそうで、それを重ねて自信になってゆきます。
自信があるから、また重ねる。
そうやって、褒められたことは特技になって行ったりもします。
さて私の場合は、将来は絵を描く仕事がしたいと、
子供ながらに夢を描いていました。
絵本作家とか、イラストレーターとか。
絵を描くことを仕事にしたかったのです。
そして、何の気なしにポロリとそれを口にしたところ、
親から『才能無いからやめなさい』と言われました。
今まで沢山褒めてくれたのに、私には才能が無いと思っていたんだ、とわかりショックでした。
そして、才能が無い人はそれをやったらダメなんだ、という刷り込みもしてしまいました。
だんだん絵を描くことは楽しめなくなり、
絵を描く仕事を夢見ることもやめてしまいました。
親に言われた傷つきだけで、もう充分だったからです。
チャレンジして、失敗して、『ほらやっぱりダメだったでしょ』と言われたくなかったのです。
子供の頃の刷り込みは事実じゃないと気づいたのは大人になってから。
夢を叶えるために必要なのは、才能だけじゃないと思います。
もちろん、その方面に対するセンスがあれば、無いよりはずっと近道かもしれません。
でも、才能がなくてもコツコツと努力することで磨かれるものはあると思うし、
その努力によって夢を叶えることは可能だと思うのです。
また逆に、才能があったからと言って、必ずしも上手くいくとは限りません。
要は、それになるかならないか、
なれるかなれないかは、才能だけでは決まらない、ということです。
才能も確かに大事かもしれないけれど、努力だったり運だったりタイミングだったり相性だったり…
色んなものが絡み合って、みんな夢を掴むのではないでしょうか。
子供の私には、それがわかりませんでした。
だから、親からの否定は、そのまま自分への否定になってしまったのですね。
それがわかった大人の私は、先日、自分で描いた絵を出品しました。
小さなショップにですが、とても緊張しました。
才能が無いと言われた私が、
それでもいいじゃない。今の私が描きたいものを…
と想いを乗せて描いた絵は、何人もの人が褒めてくれて、ご購入までして頂きました。
その時の気持ちを何と表現したら良いのか…
嬉しい。だけでは足りないような、
ありがとう。だけでも足りないような。
けれども『ほら、やっぱりね』という確信だけはちゃんと得られました。
ほら、やっぱりね。
才能なんてなくても、
心を込めたものはちゃんと届くんだよ。
それを見てくれる人がちゃんといるんだよ。
必要なのは才能よりも、
それをやってみようと行動すること、
そして、その奥にある想いを伝えたいと込めること。
きちんと向き合った気持ちには、誰かがちゃんと応えてくれる。
そう実感できた瞬間でもあり、
幼心に傷ついた小さな私が癒された瞬間でもありました。
貴重で幸せな体験をさせて頂きました(^ ^)
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