べき思考

自分を追い詰めてちょっと苦しくさせてしまう考え方の癖として

「べき思考」というのがあります。

〇〇をしなきゃ、〇〇すべき、などですね。

 

これは、ある程度であればルールやモラルを守るものとしての面もあると思うのですが、

この言葉は結構強力で、これが強くなり過ぎると自分をどんどん追い詰めて視野が狭くなってしまいます。

真面目でがんばり屋さんであるほど、

この考えに囚われてこれが正しいと思い込んでしまうと、

自分が正しいと思うルールを他人にまで求めたり強要してしまうこともあります。

これでは、自分も相手も苦しくなるばかり。

「~しなきゃ」や「~すべき」という言葉が頭に浮かんだら、

違う言葉に置き換えてみましょう。

例えば、「とりあえず〇〇を先にしとこう」「先にしたいことは〇〇だっけ」のように、

自分がしたくてそれをしているんだという方向性で考えるようにしてみます。

 

~しなきゃ・すべきは、「本当はしたくないのにしなきゃ(すべき)」という思考が隠れていることも多いので、

そうすると、自分でも知らないうちに自分にさらに負担をかけてしまうんですよね。

すでに頑張っている自分にさらに追い打ちをかけるというか・・・

そうやって必死で頑張っているのに、他人から「がんばらなくてもいいんだよ」と

声をかけられても、そうだねとすぐに反応できないこともあると思います。

「こっちの状況を知りもしないで・・・」と、もしかしたら腹を立てることもあるかもしれません。

それくらい、~しなきゃ・すべきという言葉には強い脅迫観念的な力があると思います。

 

自分自身に「がんばらなくていいよ」と声をかけるのはとてもおすすめですが、

それでは現実がうまく回らない時、どうしてもやらなきゃと思うことが山積みの時は、

同じことをするにしても「したくてしてるんだ」と脳を勘違いさせることも結構大事です。

先ほどの例のように、「〇〇しなきゃ」→「先に〇〇しよう(後の自分が楽だから)」と、

同じことに対してやらされてる感をなるべく減らして、自分で選んでしているんだと考えるようにすると、

本当にやるべきことの順位がはっきりしてきたり、

がんばっている自分をさらに追い詰めることをせずに済むようになります。

 

小さなことかも知れませんが、これを重ねていくことで、

気づけば自分を追い詰めることが無くなっている状況になったりするので、

日々に少しずつ取り入れてみてはいかがでしょうか(^^)

 

投稿者プロフィール

有城蘭
有城蘭くれたけ心理相談室(札幌支部)心理カウンセラー
北海道札幌市を拠点に心理カウンセリングを承っております。心の声に耳を傾け、心に寄り添ったカウンセリングを心がけております。

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