寄り添う前に・・・

2月も後半が始まりましたね。

先月末のような大雪はないですが、あと1か月くらいは気が抜けないのが北海道の冬です。

 

日々カウンセリングを通してたくさんの方の心に触れさせていただいていますが、

その中でも比較的多いなと感じる感情に「被害者意識」というのがあります。

「どうして自分ばかり頑張らなきゃ(我慢しなきゃ)いけないの?」という気持ちが大きくなると

「相手が悪い」という思考も大きくなりがちです。

 

この気持ちが悪いわけではないのですが、対人関係においては少し取り扱いに注意が必要です。

このままストレートに表現してしまうと、相手を責めるという姿勢が強まり、

相手もその気持ちをそのまま受け取るのが難しくなってしまいます。

 

責めるという姿勢には、攻撃のニュアンスが強いからですね。

いくら相手にわかって欲しくても、その伝え方に攻撃の要素が強いと

相手も攻撃で返したくなったり、そもそも受け取ることをしたくないという気持ちになったり

その相手の態度や言葉に、またこちらも怒りを募らせてしまう・・・という悪循環が生まれてしまうのですね。

 

私がよくするご提案の中に「I メッセージ」というのがありますが、

これは「私は〇〇だと思う。だから~してくれたら嬉しいな」という風に、

主語を自分にして、大事な気持ちを伝える時のスキルの1つです。

例に書いたように、文の最後に「それをしてくれたら自分がどうなるか」というのをつけると

より相手はわかりやすいかもしれません。

その時に、「~されたら嫌だ」を「~しないでくれたら嬉しい」のように、

なるべく良い状態を表現した方が、言われた側も受け取りやすい気がします。

 

夫婦喧嘩が多く、関係が悪化して困っているというご相談もよくいただきます。

身近な人との不和は日常的にストレスでしょうし、長期化すればするほど関係悪化も大きくなりますよね。

そこでよく起きているのは、「自分ばかりが頑張っている感じ」で疲れたり限界を感じること。

この感情になる前には、きっとたくさんの努力や我慢があったのでは・・・と思います。

 

まずはその気持ちをお2人で共有できるように、話し合ってみる。

その際のスキルとしてI メッセージを使い、自分の思いを相手が受け取りやすい形で渡す。

これも相手に寄り添う・思いやりの形の1つではないでしょうか。

喧嘩の際は怒りのぶつかり合いかもしれませんが、

本当にわかって欲しいのは怒りの奥にある感情だと思うのです。

 

そして同じくらい大事なのは、相手を責めたくなるくらい辛い・しんどいと感じている

「私ばっかり・・・」という感情です。

この気持ちを自分がしっかり受け止めてあげられないと、

この気持ちはすぐに怒りを纏って扱いにくい形に変貌してしまいます。

相手に寄り添うには、ある程度自分の心を自分で受け止められる必要があるんですね。

 

難しいな、とか、よくわからない、といった感想をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、

どんな感情が隠れているのかわからなければ、カウンセリングで一緒に探してみませんか。

 

ずっと報われないような、悲しみのような、うまく伝わらない思いを抱えながら

相手にわかって欲しくて伝えようとするけれども、伝わらない日々・・・

 

心を一言で表現するのはとても難しいですよね。

いつでも誰でもそれをわかってできるかと言えば、そうではないと思うのです。

受け止め方も違うので、簡単にはいかないこともあるでしょう。

一人一人違うからこそ、私はその違いを受け止めながら、

その人にとって良い方向へ進めるように、サポートさせていただけたらといつも思っています。

 

 

投稿者プロフィール

有城蘭
有城蘭くれたけ心理相談室(札幌支部)心理カウンセラー
北海道札幌市を拠点に心理カウンセリングを承っております。心の声に耳を傾け、心に寄り添ったカウンセリングを心がけております。

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