自分で立て直す
仏教の「八つの苦」はご存知ですか。
人生は楽ではなく、苦が基本にあるのだそう。
八つの苦が、人の苦しみの元なんだとか。
その中の1つに、怨憎会苦(おんぞうえく)というのがあります。
これは「嫌いな人にも会わなければならない苦」のことで、
生きていれば嫌な人には必ず出会い、その人に会わなきゃいけない苦しみもある、ということのようです。
「嫌な人がいたら、離れたらいいよ」と言われても、クラスが一緒、職場が一緒、チームが一緒など
そう簡単にその人と会わないようにするのも難しい場合がありますね。
転校や転職などの環境変化は
しばらく我慢した後の、これ以上無理だと判断してからの最終手段のような気がします。
もちろん、この最終手段も自分を守るための大切な選択なので、
この選択を「逃げ」だと自分を罰する必要も無いし、逃げてもいいじゃないと個人的には思っています。
嫌だなと感じる感覚も人によって違いますよね。
この人に会うと腹が立つから嫌、傷つけてくるから嫌、大切にしてくれないから嫌…
「嫌い」と思う理由がありますよね。
誰かを嫌ったり恨んだりすることも、苦しいことです。
その場所にずっと留まると、心はどんどんすり減ってしまいます。
だから、傷ついた自分の心を受け止めつつ、
少しずつでもその心を立て直していかないと
苦しみはずっと続いてしまうのかもしれません。
嫌いな人を好きになる必要は無いけれど、
自分にとって受け入れ難い言動をするその人もまた、
何かの苦しみを抱えているのかもしれません。
この人は今、これしかできないんだなぁ…と受け止めることで、
自分の気持ちとその人を切り分けてみるのはいかがでしょう。
その言動に傷ついたし私はそういうの好きじゃないけど、この人はこれしかできないんだな、と。
傷ついた心を、傷つけてきた人に回復してもらうのはなかなか難しいので、
自分の心は自分で立て直していく。
傷ついたことを、損をしたように受け止めてしまうと、
相手を恨み憎んで復讐したくなったり、何とかしてくれと弁償して欲しくなります。
でも、傷ついた心って、他人が何かしたから治るという単純なものでもなく…
(例えば「ごめんね」と謝られてもすぐに傷つきは消えません)
長い時間をかけて人が癒してくれる場合もありますが、
自分自身が心を回復させるステップを自分で踏んで、
回復していくのだと思っています。
立て直し方も人それぞれ違うでしょうが、
立て直すことで笑顔は取り戻せるのだと思います。
どう立て直していけばいいのかわからなくなったら、
一緒に考えさせてくださいね(*^^*)
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