息子の成長

今大学生の息子は、高校生くらいの時から口数が減って

何か話しかけても素っ気ない返事をするようになりました。

昔のように学校であった話をしてくれることもほとんど無くなり

たまに無視もされるように…

 

中学まではそんなこと無かったので、

遅く来た反抗期かな?と、寂しさはありつつ

そのうち前のように笑顔でたくさん話す子に戻ればいいな、と思っていました。

 

でも、息子は今も、素っ気ないままです(^_^;

 

私は、息子の成長を「反抗期」と受け止めて、

自分にとって好ましい状態を望んでいたんですね。

今の彼が、彼の選んだ「成長した姿」なんです。

 

全く会話が無いわけじゃないけれど

昔と比べると減ったなぁ…とか、寂しいな…と思うこともたまにあったりして。

「男の子なんてそんなもんだよ」と言われても、

それでも「ママ、あのね…」と話してくれた幼い息子を

私は懐かしく愛おしく思ったりするのです。

 

でも、この寂しさこそが、息子の成長の証。

もちろん、大人になってもよく話してくれる息子さんはいらっしゃって、

そういう友人の話を聞くと羨ましくなる時もありますが…

 

じゃあその子と交換する?となると、

「いや、絶対息子が良い」ってなるんです。

他の息子さんと比べるのではなく、

昔の無邪気な息子と比べるのではなく、

ちゃんと今の息子を見てあげたい…と思うのは、

 

彼が小学校高学年の時、一緒に昔のビデオを観ていて

思わず私が「昔は可愛かったなぁ〜」と言ってしまったら、

「じゃあ今は可愛くないみたいじゃん!」と怒ったことがあったんです。

その時、しまった!と思いました。

 

今も充分可愛いし愛おしいよ、と言っても遅いのです。

私はうっかり失言して、彼を傷つけてしまいました。

子供はいつだって、

昔も今も愛して欲しい。

単純なことで、忘れがちなことだな…と反省したのです。

 

だから、今の彼が素っ気ないとしても、

それを受け止めてその存在をただ愛すと決めました。

自分は何を望んでいるのか?と聞いてみると、

「息子に優しくされるより、自分がしっかり愛したい」という答えが、私の中にありました。

 

私はいつの時も「今のこの瞬間は今しかない」と思いながら来たので、

どの瞬間も全身で楽しんだと思います。

時間はいつだって過ぎていきますが、

常に「今」があります。

 

過去は楽しかった思い出として懐かしみ、

未来は希望を持って信じながら、

今日という日を味わい尽くしたいと思っています(*^^*)

 

投稿者プロフィール

有城蘭
有城蘭くれたけ心理相談室(札幌支部)心理カウンセラー
北海道札幌市を拠点に心理カウンセリングを承っております。心の声に耳を傾け、心に寄り添ったカウンセリングを心がけております。

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