想像と現実

自分の言動を後から振り返って、

あれ大丈夫だったかな…と不安になったりすることはありませんか。

 

その時は良い・正しいと思った発言や行動が、

あとから不安に変わってくるのです。

相手がどう感じたかが気になって、

さらに発展して、嫌われたらどうしよう…と怖くて苦しくなることも。。

 

一度負の想像が始まると、悲観的な思いがどんどん大きくなって

それがあたかも事実であるかのように

恐怖を連れてくることがあります。

 

確かにその可能性はゼロでは無いかもしれませんが、

でも、事実でもないのです。

 

そういう時こそ立ち止まり、

一旦深呼吸して気持ちを落ち着かせてみてくださいね。

 

たった今はまだ、その想像は現実には起こっていないし、

そしてその想像が現実になる保証もないのですから。

たった今は、自分が想像した「こうなって欲しくない未来」に、

自分が怯えている状態なんだなぁ…と受け止めてあげてはどうでしょうか。

 

そして、「これはまだ現実じゃなくて想像だ」と、

自分に言い聞かせてみてはどうでしょう。

 

嫌な想像通りにはなって欲しくないのに、

こうなったら嫌だなと思うことをあえて想像してしまう。

そうすることで、

未来に対する不安を小さくしようとしているのかもしれませんが、

不安や怖さはなかなか小さくなってはくれませんよね…

その恐怖と戦っている間は、とても辛く苦しい時間に感じることでしょう。

 

けれどもたった今、その辛く苦しい状況を作っているのは自分の想像なんだと、

だから一旦、その想像をするのをやめようと「自分で決めて」あげて欲しいなと思うのです。

 

「想像」と「現実」の間に、線を引く感じで…

まだ起きてない不安は、自分でそれ以上育てないように。

 

そして、それでも収まらず苦しい時は、

安心できる人に話してみてください。

「今、こんな想像をしてしまって苦しいんだ」

「想像だとわかってても、怖いんだ」と。

 

その不安や恐怖の心を、安心できる人に受け止めてもらうことで、

心が落ち着いてくることがあります。

もし身近に安心できる人が思い浮かばない時は、カウンセリングもどうぞご検討くださいね。

 

苦しい時に自分の心に線引きをするのも

簡単ではないかもしれません。

1人でやろうとしてもしんどかったら、

それ以上頑張ろうとせず、それを手助けしてくれる人を頼るのも良いと思います。

 

少しでも心がゆるりと穏やかに過ごせますように…(*^^*)

 

投稿者プロフィール

有城蘭
有城蘭くれたけ心理相談室(札幌支部)心理カウンセラー
北海道札幌市を拠点に心理カウンセリングを承っております。心の声に耳を傾け、心に寄り添ったカウンセリングを心がけております。

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