「何もしない」を許す

札幌もここ数日は気温も高く、暑い日が続いています。

気温が高くなるだけで、身体は自然に体温を下げて平常を保とうと頑張ります。

そうすると、普段より多くのエネルギーを使ってしまうので、

夏バテ状態になって疲労感が抜けなかったり食欲が落ちたりしてしまうそうです。

体力が落ちやすい夏こそ、しっかり栄養と休養が必要なんですね。

 

ところで、休養を取りましょうと言われても、

しっかり休めない人が一定数いるのをご存じですか。

 

休みたいのに休めない。

いざ休みの日になると、あれこれしなければならない気持ちになって落ち着かなかったり、

何もしないということに罪悪感を感じてしまうのです。

 

忙しくて疲れていればいるほど、休みが大事なことはわかっていても、

本当に心身共にしっかり休ませることができなくて悩んでいる方もおられます。

本来、疲れたとしても、しっかり休めば回復するはずなのですが、

休んだはずなのに元気がない状態が続いてしまうんですね・・・

 

真面目で責任感が強く、頑張り屋さんに多いなんて言われたりもしますが、

休んだ時にぼんやりと感じる不安やそわそわ、罪悪感がどこからくるのか。

そこに目を向けてあげられると、

ご自身が望む休み方ができるようになるかもしれません。

 

例えば親から、何もしないでゴロゴロしていたら怒られたとか、

「何もせずにいてはダメなんだ」という経験をお持ちの方は、

その経験が元になって、現在も「休んではダメだ」という感覚になってしまう場合があります。

何もせずに過ごすことに居心地の悪さを感じてしまうんですね。

 

こんな気持ちになる方に「休んでいいんだよ」といくら言っても、

この居心地の悪さを手放さない限り、安心して休むことはできないのかなと感じています。

 

休もうとして罪悪感を感じてしまう時、なんだか不安になってしまう時、

なぜそんな風に思うの?と自分に問いかけると、

昔こう言われたから、とか、こうしなきゃダメでしょ、という言葉が返ってくるかもしれません。

そんな時は、

今はもう一人の大人としてしっかりやってるから、

休みの日には何もしないで過ごしてもいいんだよ。

 

こんな風に自分の不安や罪悪感に対して、声をかけてみてくださいね。

もし反発する言葉が浮かんだら、それをまた受け止めて。

 

小さな頃に周りの大人に教えられた、あるいは自分でそう感じてしまったのかもしれませんが、

それが絶対に正しいとは限りませんよね。

今、改めて考えてみると、普段頑張ってるんだから休んだっていいじゃないと

素直に思えるかもしれません。

大事なのは、そうやって「休むことを自分に許す」ことなのかなと思います。

 

ここの部分をゆるめてあげるだけで、

今まで以上にゆったりと休みの時間を好きなように有意義に過ごせるようになれたら、

本来の「休みを満喫する」ことができるようになるのだと思います。

 

このようなご自身との対話が苦手な方は、

1人で頑張ろうとせず、どうぞカウンセリングにいらしてくださいね。

カウンセリングは医療行為ではないので、

苦しい時だけじゃなく、

なんだかうまくいかないと感じる時やどうしたらいいんだろうと思うだけでも

利用して良い場所だと思っています。

カウンセリングをより身近に感じてもらえるよう、

私もここから日々発信し続けたいと思います(^^)

 

投稿者プロフィール

有城蘭
有城蘭くれたけ心理相談室(札幌支部)心理カウンセラー
北海道札幌市を拠点に心理カウンセリングを承っております。心の声に耳を傾け、心に寄り添ったカウンセリングを心がけております。

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