通ってきた道

先日、友人と話していて、改めて「違い」を実感したことなのですが…

 

その友人とは、感覚や考え方が似ているので、

話していてとても居心地が良く安心して色んな話ができます。

 

人生を通して行き着いた考え方が似てる、あるいは同じように感じられる

という表現が合っているかもしれません。

 

ただ違うのは、そこにたどり着くまでの道のりです。

「自分を大切にできていないと、周りの人のことも受け入れたり認めたりはできない」と

彼女はサラリと言いました。

だからこそ、まずは自分をしっかり守るために、ブレないために、

自分の場所をしっかり確認して、

自分を軸に考え、行動するのだそうです。

 

「うんうん、わかるよ。すごく大切だよね。」と

私もその話に同意し共感したのですが、

「それって、自然にそうだなって思ったの?」と疑問に思い聞きました。

彼女が生きる途中に、気持ちに振り回されると自分が苦しくなることに気づき、

他人に振り回されても苦しいし、

自分がどうしたいかを判断基準に置くことで、

自分を守ってきたんだと彼女は答えてくれました。

 

それを聞いた時、なんだかびっくりして、単純にすごいな!と思いました。

なぜなら、私には自然にその感覚を掴むことはできなかったからです。

私の場合は、先に心理の働きを学び、心にある側面を理解して、

自分の心へと反映させて、少しずつ時間をかけてゆっくりと、

インナーワークという形で自分の中に取り入れ、

その境地までたどり着いた経緯があります。

 

私が頭→心の順なら、彼女は心→頭の順なのです。

それでも、行き着いた答えは2人とも同じようなもので、

それが面白いね、と笑い合いました。

彼女からすると、私の方がすごいと思うそうです。

 

自分が選ぶ道はいくつもあるけど、

結局通る道は、ひとつ。

 

通ってきた道は違うし、その過程で経験したこともやってきたことも違うけど、

それぞれの思いや痛みを理解し合うことができて、

結局同じとこまで来たね、なんて話せる友人がいることに

改めて感謝したのでした。

 

投稿者プロフィール

有城蘭
有城蘭くれたけ心理相談室(札幌支部)心理カウンセラー
北海道札幌市を拠点に心理カウンセリングを承っております。心の声に耳を傾け、心に寄り添ったカウンセリングを心がけております。

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