友達
先日、私の人生で一番古い友人と会いました。
私は10歳で転校したのですが、そこで最初に仲良くなった子で、
その子には不思議と何でも話せて、すぐに大好きになりました。
子供の頃の私は、自分の本心を隠して過ごしていたので、表面上は笑顔でしたが、内心は不安と孤独、人が怖いといった感情があったように思います。
ただ子供だったので、そこまでそれらを意識していたわけでもないと思います。
それでも家庭環境のことなどは、周りの人には話してはダメだと思っていたり、周りと違うと思われてはダメだと思い込んでいたのは事実です。
その転校を機に親が再婚して姓が変わったのですが、そのことも絶対周りにばれてはダメだと思い込み、必死に隠していました。
でも、その友人にだけ、話すことができたんですよね。
彼女は同じ年なのに、何歳も年上のような心の大きさ・・・広さを感じて、いつも優しくて、そばにいるとなんだかとても安心できたのです。
中学は離れてしまったけど、同じ習い事をしていたので毎週会っていて、私の心の拠り所となっていました。
中学の頃は思春期の中で二回目の転校もあり、情緒不安定になることもあったのですが、彼女に話を聞いてもらい、彼女の存在が私を強くしてくれました。
高校は同じ学校を選びました。
私が、もう一度、彼女と同じ学校に行きたかったのです。
彼女は私にたくさんのことを教えてくれました。
「嫌だと思っているのに笑わなくてもいいんだよ。悲しかったら悲しい顔してもいいんだよ」
「初めて会った時から、蘭はどこか不安そうで、なんだか心配だった」
「気持ちの鮮度は必ず落ちる。今やりたいなら、今絶対にやった方がいい」
彼女には何度も何度も背中を押してもらい、私を受け止めてもらいました。
こんなに長い付き合いになるのに、多分私は、彼女に傷つけられたことが無いと思います。
何年も会えない期間があっても、会うといつでも色んな話ができます。
お互い環境が違うので、なかなか会える頻度は多くはないのですが、多分私たちがおばあちゃんになっても、
こんな風にたまに会ってはお互いの話を聞いて、笑っているのかな、と思います。
会うと心があったかくなる、ほっとする、癒されるって、すごいなって思います。
そんな友人がいることがとても幸せだし、ずっと大切にしたいと思います(^^)