どうしてわかってくれないの?

親しい間柄だからこその衝突ってありますよね。

会社や友達には使わない言葉を、1番近い存在である家族やパートナーにぶつけてしまう。

頭では、そんな風に言いたいわけじゃないと思っていても、

感情(よくあるのは怒り)が先に来て、思わず言ってしまう。

 

相手を責めたり、大声で怒鳴り罵ったり、

相手が傷つくとわかっているのに言う。

そして、少し時間が経って落ち着いてくると、

なぜあんな事を言った(した)んだろう…

と、自己嫌悪になったり、反省や後悔を繰り返す。

 

この「近くて大切な相手」との衝突は、相手だけではなく自分もダメージを受けています。

人を責める時、それが大切な相手である場合は、

自分の希望や期待が裏側にある事が多く、

「どうしてわかってくれないの?」という気持ちが、

そのまま相手を責める発言につながってしまうのですよね…。

 

自分にとって大切な相手だからこそ、自分のことをわかって欲しい。受け止めて欲しい。

そう思うのは当然だと思います。

それが叶わない時、悲しくて、報われなくて、

「どうしてなの?」と、相手に聞きたくなります。

こんな風に思うこと自体はすごく自然で、

こう思ってる・感じていることは相手に伝えても良いと思います。

 

でも、頭に浮かんだ感情をそのまま相手にぶつけると、

相手を責めるような発言をしがちなので、

こんな時こそ「I メッセージ」を使ってみましょう(^-^)

I(私)を主語にする話し方、コミュニケーションスキルの1つです。

例えば、何度も言ってるのに相手がまた同じことをした時。

「なんでまたそれをするの?」とつい言ってしまう時、主語は「あなた」です。

これを「私は」に変えると、

「私はこれをされると嫌な気持ちになるから悲しい」と言えます。

さらに最後に「それで、あなたはどう思う?」をつけると、

私はこう思う→あなたはどう思う?という会話のターンが生まれるので、

言われた相手は「自分はこう思う」と返せますよね。

 

人は責められると嫌な気持ちになり、心にも耳にも蓋をしようとしてしまいます。

でも、自分の気持ちを聞いてもらえるとわかる時は、ちゃんと話そうと思えます。

I メッセージは、自分の気持ちを伝えた上で、あなたの気持ちも受け取るよ、ということを会話の中で伝えていることにもなるので、

コミュニケーションが良好になるのですよね。

 

大切な相手との関係性に悩んでいる方はたくさんいらっしゃいます。

私は、カウンセリングを通じてそんな悩みや苦しみに寄り添い、

その後どのように進んで行けば良いのかを、

一緒に考えていけるカウンセラーで在りたいと思っています。

 

投稿者プロフィール

有城蘭
有城蘭くれたけ心理相談室(札幌支部)心理カウンセラー
北海道札幌市を拠点に心理カウンセリングを承っております。心の声に耳を傾け、心に寄り添ったカウンセリングを心がけております。

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