その奥にある想い
先日読んだ記事に思わず感動したお話を書きますね。
その記事には、祖父母からもらっていたお年玉やお祝いの袋を取っていた方にお話しをうかがっているものでした。
この記事を読まれた方もいらっしゃるかもしれませんが、
その方がそのことをSNSにあげると、共感と感動の声が多数寄せられたそうです。
その方が書いた内容は、祖父母が山を降り、文房具店に行って袋を買い、銀行で新しいお札を用意し、丁寧な毛筆で名前を書いてくれていたその労力と気持ちに気づいたので、ずっと袋を取ってある。というものでした。
その方は、最初は普通に受け取っていただけでしたが、
大人になってから父を経由して祖父から受け取った袋に、新札ではないお金と、鉛筆でふるえる字で書かれた「〇〇さま」という文字を見てハッとしたそうです。
もう祖父には、山を降りて新しいお札を用意することも、毛筆で丁寧に文字を書くことも難しくなっているんだ、ということに気づかれたようです。
その瞬間、それまでどれだけの労力と時間と気持ちを、自分の為に使ってくれていたのか・・・
そのことに気づいて涙が溢れたそうです。
私は、この話を読んだ時、単純に孫を想う祖父母さまの気持ちが優しく温かいもので、彼らも孫の為にそれをしたかったんだろうと、それをすることが喜びでもあったんだろうと思いました。
そして、その気持ち、その愛情に、
受け取ったご本人が気づかれたことが、すごいなと思いました。
その、双方を思いやる気持ちに、私まで感動してしまいました。
何かをしてもらった時、それが子供の頃から当たり前になされていることだと、
自分にとって当たり前のことにいちいち感謝をするのは、難しいのでは・・・と感じているからです。
私は毎朝、今日も生きて、新しい1日をスタートできることに感謝をしてから動き出します。
でも、そうするようになったのは今年に入ってからです。
意識しないと、当たり前に生きていられることにも、感謝を忘れてしまうからです。
この方は、おじいさまの文字を見た時に気づかれたそうですが、その感覚をお持ちの方だったから、その背景にある想いや労力に気づくことができたのではないかと思いました。
感謝って、押し付けるものでも強制するものでもなく、自然と感じ取るもの。
感謝する心を忘れて日々過ごしてしまうと、たくさんの気持ちや物事に気づかずに過ごしてしまうことになります。
全てのことに感謝しなさい、ということを言いたいのではなく、
感謝することは、自分に返ってきて、自分を抱きしめるような幸福感に包まれたりするので、
自分の癒しにもなるということです。
日々、忙しくクタクタに疲れている時こそ、当たり前に目の前にあるもの、
当たり前に誰かが自分にしてくれていることに、一つでもいいから意識を向けてみると、
ほっこりと温かい気持ちに包まれて、なんだか自分も優しい気持ちになれたり、
そう感じることで自分が癒されたりするので、おすすめですよ(^^)
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