以前も何度か書いていますが、私はカウンセラーの傍らハンドメイドもしています。

これは、自分が心理学を再び学び始めた当時、

自分と向き合うもう一つのツールとして始めたものです。

 

ハンドメイドを始めてから、本当に多くのことを学びました。

人との繋がりやご縁はもちろん、作品に対する思いや試行錯誤、作品を通して本当は自分が何を求めていたのか・・・

最初はほんの軽い気持ちで家での時間を有効に使えたら、くらいのものでしたが、

今では自分を表現するツールであり、人と繋がるツールでもあります。

作品を通じて、人から感謝をもらい、そしてまた私も感謝を伝える。

そういうやり取りは、普通に主婦として生活しているだけではなかなか味わえないのではないかと思っています。

そして、いつからか、ここで出会った人から多くのことを頂いたので、何かでお返しがしたいと思うようになり、

私にできることは作品を作り、それをまた見た人に喜んでもらうことでお返しができないかとも考えるようになりました。

そんな風に、15年以上作品を作り続けているうちに、

ハンドメイドも私の大切な一部となっていったのです。

 

ですが、カウンセラーを目指し始めた頃、そのハンドメイドを辞めた方がいいのでは・・・と悩んだことがあります。

これを頑張ると決めたなら、それだけを夢中で頑張らないと芽が出ないのではないか。

せっかくやりたいと思える職業を見つけたのだから真剣に頑張りたいし、

その為にも、全ての時間をカウンセラーに使った方が良いのではないか。

そんな風に考えたのです。

 

私はそのことを、くれたけ心理相談室の竹内社長に相談しました。

すると社長は、両方あっても良いと言ってくださいました。

カウンセラーの私、物づくりをする私。両方とも私であり、

両方するから私の器もその分大きくなるんだと。

1つのことにとことん向き合い、それを突き詰めるのも良いけれど、

他にも大切にしたいことがあるなら、それも大切にしてもいいんだと。

そう言ってもらった時、私はとても嬉しく、

そして「本当はそう言ってもらいたかったんだ」という自分がいたことにも気づきました。

私は、本当は、ハンドメイドを辞めたくなかったのです。

でも、本気でカウンセラーを目指すなら、中途半端なことはせず、カウンセラーだけを頑張らなきゃいけないのではないかと思い込んでいました。

自分の中で大切だと思うものは、いくつあっても大切にしていい。

そんな風に、自由に自分を受け入れてあげることが自然にできないでいた私の背中を、

社長は押してくださいました。

 

そうして私は、今でもハンドメイドを続けています。

この先も、続けられる限り、自分が作りたいものを通じて人と向き合いたいと思う限り、

私はカウンセラーの傍ら、物づくりをしていくのでしょう。

そしてどちらも中途半端な気持ちがしてきたら、

「どちらも大切にするから、私の器はもっと大きくなる」と自分に声をかけています。

 

好きなこと、やりたいことが見つかって、

その為に一生懸命頑張ることができている今が、なんと幸運で幸せなことかと、

私は日々噛みしめながら、今日という日も心と作品に向き合っています。

 

投稿者プロフィール

有城蘭
有城蘭くれたけ心理相談室(札幌支部)心理カウンセラー
北海道札幌市を拠点に心理カウンセリングを承っております。心の声に耳を傾け、心に寄り添ったカウンセリングを心がけております。

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