いつもどおりの日

いつのもように家事をしている時、

ふと「これが普通の日常だ」と実感して、

自分が十分に充電されたのを感じました。

自分がどれくらい休んだら十分なのか、目に見えたらいいのですが、

現代社会は忙しいので、十分に休息できないでいる人も多いのではと感じています。

私も疲れたら、いつもの料理や掃除などが面倒になって、

思わず「疲れた~」と言葉がこぼれたりします。

 

疲れを自覚したら休む。やりたくないことはなるべくやらない。

これを徹底するのは難しいかもしれませんが、少しずつ自分にしてあげるだけでも、元気の回復が早くなる気がします。

当たり前の日常の中にも、自分を知る目安はたくさんあって、

面倒だと思っていた料理を丁寧に作れたり、いつもはやらない所の掃除をしたりできるだけでも、

自分には必要な休息が得られたんだなと実感できます。

当たり前の日常を普通に過ごせることって、

実は自分の状態が良いということでもあって、

それに気づくと「当たり前の今日」が尊い気持ちになります。

だってもし、心や身体の調子が少しでも悪いと、

この「当たり前」に過ごすことは難しくなってしまうのですから。

「いつものような日」を過ごせる今日は、なんて貴重なんだろう。

そう思うと、なんだかありふれた日常がとても愛おしく、

いつものように動いてくれる身体に感謝が湧いてきます。

 

以前に心療内科の先生に「何もする気になりません」と相談したところ、

「やる気になるまで休みなさい。休みが足りないんだよ」と言われたのを思い出しました。

この当時、鬱病のような症状が出ていたので受診しましたが、結果としては甲状腺機能低下の状態でそのような症状が出ていたとわかり、原因に対処することで回復できました。

でも、こんな風に原因がはっきりわかって、それに対処したら目に見えて回復するなんて、

通常はなかなかありませんよね。

このことはとても貴重な経験として私の中に残っていますが、先生の言葉を今でも大切にしています。

やりたいことがなければ、やりたくなるまでやらなくていい。

元気が十分満たされれば、人はまた、勝手に何かをやりたくなるだろうから。

昨日は面倒に思えたことが、今日もしできたのなら、

昨日よりは今日の方が、元気がチャージされたのかな、なんて思ったりしています(^^)

 

 

 

投稿者プロフィール

有城蘭
有城蘭くれたけ心理相談室(札幌支部)心理カウンセラー
北海道札幌市を拠点に心理カウンセリングを承っております。心の声に耳を傾け、心に寄り添ったカウンセリングを心がけております。

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