足跡

大雪の後の、穏やかな日差しが差し込む快晴の札幌です。

雪かきは大変なので好きではないですが、

積もった雪景色を眺めるのは好きです。

新雪を歩くと、自分の足跡だけが残ります。

歩いてきた分だけ、続いている足跡。

私は時々、立ち止まって自分の歩いてきた足跡を確認するようにしています。

それは、後悔とか迷いとかではなく、

ただ単純に「これだけ歩いてきたんだな」という確認です。

 

今まで良いと思っていたことが、ある日そうではなかったと気づき、

ものすごい後悔や自責の念に駆られてしまうことは経験がありますか。

誰でも生きていれば、後悔はしますよね。

こうすれば良かったと、今更考えても仕方ないとわかっていても、それでも思ってしまうものです。

この後悔や自責の念に駆られている時は、自分の気持ちが過去に向かっている状態で、

もう今の自分ではどうすることもできない過去に対して色んな感情を抱いているということです。

私は、それも無駄ではないと思います。

それをやっていた当時には気づかなかった様々な感情が、今の自分の中にある。

これに目を向けて、沢山感じてみて欲しいと思います。

良い・悪いの判断をするのではなく、

それをしたことに対して今の自分は何を感じているのか。

感じているうちに、また新たな感情が芽生えてくるなら、それも感じ取ってみてください。

 

それらを感じながら、次はこうしてみよう、これはもうやめようなどと色々行動に移してみることが試行錯誤だと思うし、

これをすることで現実が変わっていくのだと思います。

でも、実際に行動に移そうと思わなかったとしても、心に変化があれば、

それは自然に言動にも表れてくるとも思います。

意志の力で、行動を自分で選ぶことはできるし、

ありのままの感情を感じ取ることで、今の自分の言動にも変化は出てくると思います。

焦ったら深呼吸して、

途中で振り返り自分の足跡を確認しながら、

ここまで来た自分に「大丈夫」と声をかけ、

そうしてまた一歩、前を向いて進めますように。

 

投稿者プロフィール

有城蘭
有城蘭くれたけ心理相談室(札幌支部)心理カウンセラー
北海道札幌市を拠点に心理カウンセリングを承っております。心の声に耳を傾け、心に寄り添ったカウンセリングを心がけております。

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