キャッチボール

お互いが思い合っているのに、

自分の気持ちを相手より優先してしまうと、

相手の言葉が入ってこないことがあります。

みんなそれぞれ自分の考えがあって、相手の意見を取り入れられる人もいれば苦手な人もいますよね。

相手の話を全く受け入れず、自分の意見だけ押し通そうとする人とは・・・

コミュニケーションを取るのが結構難しくなってきますが、

親しい間柄であれば、それでもなんとか分かり合いたいと努力される方もいらっしゃるかと思います。

 

お互いが相手を思いやっているのに、意見が食い違う場合。

大抵は、「話を聞きたい」と思えないような話し方になっている場合が多いように思います。

・(あなたの為を思って)こうしたらいいと思ってるのに!(どうして〇〇なの?)

・こっちの方が絶対良い(正しい)んだから、こうすべきなんだよ!

などなど。

相手を攻撃したり押し付けたり、論破してしまったり。受けた側に発言をさせなかったり、その言葉自体を拒否したり。

会話って、言葉のキャッチボールなので、上手に投げないと受け止めてもらえないし、

変な球を返されてもこっちだって受け取れませんよね。

せっかく相手に向かっている思いなのに、暴投の連続では、キャッチボールは上手くいきません。

ここで、先に自分から、相手が取れそうなボールを投げてみるのはどうでしょう?

相手が取りやすいボールを自分が投げることで、自分にも取りやすいボールが返ってくる可能性が上がります。

すぐには良いボールが返ってこなくても、

何度も受け止めやすいボールを投げてあげる・・・そう、小さな子に優しく投げるみたいに。

そうすると、そのうち相手からも、取りやすいボールが返ってくるようになると思うのです。

自分が先に優しいボールを投げるなんてできない!(悔しい)

という感情もあるかもしれませんが、結局最後には、そのボールは受け止めやすい優しいボールとなって自分に返ってくると思えば、どうでしょうか。

同じことを言うのでも、言い方ひとつで聞く側の印象は大きく変わったりします。

言葉ひとつで、人は人を簡単に傷つけることができます。

言葉は刃にもなりますから、だからこそ、大切に扱いたいものです。

自分が聞いて欲しいなら、先に相手の話を聞く。

自分が優しくして欲しいなら、先に相手に優しくする。

自分が一歩先に行動することで、

相手も自分に合わせて行動してくれるかもしれません(^^)

 

投稿者プロフィール

有城蘭
有城蘭くれたけ心理相談室(札幌支部)心理カウンセラー
北海道札幌市を拠点に心理カウンセリングを承っております。心の声に耳を傾け、心に寄り添ったカウンセリングを心がけております。

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