誰が主役?

自分が相手のことを想い、良かれと思ってやっていることも、

実は相手の為ではなく、

自分の為にやっていたりすることがあるようです。

相手の為を思って何かをする時、これは相手にとってどうだろう?

って考えたりすると思うのですが、

あれも、これも、あの人(あの子)にとっては良いことのはず。良い情報のはず。

と、自分基準で判断してしまいます。

その結果、「これを(あなたの為に)してあげたよ」「(あなたの為に)良いと思うから聞いて」となってしまいがちに…。

でもこれは、本当に相手が望んでいたことなのでしょうか。

相手から「~して欲しい」と言われる前に、先回りしていませんか。

 

自分だったらこうしてもらったら嬉しいとか、こんな風に言ってくれたら嬉しいとかがあるのかもしれません。

でも、自分の価値観と相手の価値観は同じではないので…

自分は良かれと思っても、相手にとって重荷であれば、それは押しつけ・おせっかいになりかねません。

それでは、せっかくの想いがお互いを傷つける原因になってしまいます。

「相手にとってこれは良いはず」と思っているのは自分。

「こうしてあげたい」と思っているのも、自分です。

結果として、相手が喜んでくれることはもちろんあると思います。

ですが、相手も本当の気持ちを常に話してくれているとは限らない、ということを念頭に置いておいて…

疑うわけではないですが、自分の言動が相手の負担(重荷)になっていないかな?

と、たまに振り返ってみるのは、その人との関係性を良好なまま継続する為には結構重要な要素になってくるのではと思うのです。

相手が主役のつもりが、実は自分が主役だった、ということは、無意識のうちにやりがちなことでもあると思うので…

特に、心理カウンセラーの職業では、これは本当に気をつけた方がいいなと、

私もいつも肝に銘じております。

相手の役に立ちたいという心はとても思いやりがあって素敵ですが、

相手もそれを望んでいるのか?と思う心も、

いつでも忘れずに持っていたいなと思います。

 

投稿者プロフィール

有城蘭
有城蘭くれたけ心理相談室(札幌支部)心理カウンセラー
北海道札幌市を拠点に心理カウンセリングを承っております。心の声に耳を傾け、心に寄り添ったカウンセリングを心がけております。

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