最初の一歩、大切な一歩

昨日は美容室へ行ってきました。

私がお世話になっている美容師さんは、腕はもちろん、話す内容がいつも面白くて、お酒も入っていないのに熱く語り合うことがよくあります。

お互いの価値観で似ている部分があるのですが、それは基本的に物事をポジティブに受け止めるということ。

 

元気な時もそうでない時も、彼と話すとなぜかまた頑張ろうという気持ちになります。

それは彼が、単にポジティブ発言をしているからではなく、常に相手目線でお客様を大切にしていることや、自分の技術にプライドと譲れないこだわりを持っているからかもしれません。

一本筋が通っているというか、人に対する考え方は優しいですが、自分に対してはいつも、

「今本当にベストを尽くせているか。もっとできることはないか」と向上心もあるのです。

それで実際に結果もついてきて、毎年全国トップスタイリスト30位にはランクインしているし、去年は北海道で1位になりました。

1位になったことを素直にすごいですねと言うと、彼はすぐにありがとうと。

そして、でも、これでもうベストだと思ってしまうと、ここから下がるだけのような気がするから、

次は日本一を目指してまた頑張ると言いました。

 

この言葉は、なかなか簡単に言えませんよね…

北海道だけで何人いるのかわからない美容師さんのトップになるだけでも、相当の努力が必要だっただろうし、数年でそこへ行けたわけではないでしょうし、

何年も何年も、技術を磨くことだけでなく、お客様を大切に自分のベストを模索し続けるということ自体、とても難しいことのように思います。

努力を継続し続ける、そして結果がついてくる。だけど、自分が今後も大好きな美容師を続けるのに必要なモチベーションを維持する為に、新たな目標を設定する。

結果も必ずしも出せるものではないので、この話を聞いた時は、トップを取ったことよりもその考え方自体に「すごいな」と思いました。

 

結果は後からついてくるものだと私も思っていて、その結果が出るまでの試行錯誤やコツコツ続ける努力は、自分でもわからない結果をつれてきてくれるかもしれません。

どんな風になるんだろう?と、先が見えないと不安になることもありますが、

何が起こるかわからないからこその面白さもあると思います。

だから、私も色んな事に対して「とりあえずやってみる」を実践しています。

わからないなら、不安なら、怖いなら、苦しいなら、とりあえずやってみる。

その時結果は考えません。だってまだ何もしていないのに、何もわかりませんもんね。

どうなるかわからないからこそ、やって初めてわかること、得られることが必ずあると思っているので、

まずは最初の小さな一歩を、大切にしています。

投稿者プロフィール

有城蘭
有城蘭くれたけ心理相談室(札幌支部)心理カウンセラー
北海道札幌市を拠点に心理カウンセリングを承っております。心の声に耳を傾け、心に寄り添ったカウンセリングを心がけております。

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