『自分を知り、本心に気づく』

「自分の心と向き合う」と言っても、どのようにしたらいいのかわからない方もいらっしゃると思います。

 

今まで普通に生きてきて、それでも同じようなことで何度も躓き、
その度に落ち込んだり「なぜ自分はこうなんだろう・・・」と悩んだりしていませんか。

実は無意識の中に人生のテーマともいえる観念のようなものがあって、
そうすればきっとうまくいくという期待や思い込みが、その観念を作り出したりしています。

ではその観念はいつ作られたのでしょうか?

大抵は幼少期から、その当時うまくいかないと感じたことをなんとかしようと努力した結果、
その思い込みは生まれました。

「きっとこうしたらいいんだ」「きっとこうに違いない」

小さなあなたが必死になって見つけた、「今の困難をなんとかする方法」です。

それはいつの間にかあなたの基本的な考え方のベースとなり、
その考えに従って行動するようになり、そのパターンが繰り返されるので、

相手や場所が変わっても最終的にいつも同じような目に合うということが起きてしまったりするのです。

 

「そんなやっかいな観念、いらないよ!」と思うかもしれませんが、
その観念はずっとあなたを守ってきた大切な思いでもあるのです。

あなたが意識しない場所で、ずっと頑張り続けてきてくれたものでもあるのです。

 

アダルトチルドレンは、優しく真面目で努力家の方も多いので
子供の頃から、時に自分が傷ついてでも周りの人の為にずっと頑張ってここまで来ていたりします。

ただそうやって生きることを選ばざるを得なかったので、自分に対して必要以上に抑圧・強制をしてしまい、
思考の偏り(認知の歪み)が生じやすくなってしまうのです。

なのでACを克服するということは、この偏りを適切なものに修正して
自分を苦しめる思考を手放していくことなのだと思います。

 

自分にどんな認知の歪みがあるのかは、意識して自分の内側に目を向けないとなかなか見つけにくいのですが・・・

嫌な出来事があった時、人は傷つき落ち込みますよね。
実はその出来事自体が問題なのではなく、その出来事を「どのように受け止めたのか」で感じ方って変わるのです。

できればこの受け止め方が、自分の気持ちを楽にして、軽くしてくれるものだと良いですよね。

 

受け止め方を変えていくためには色々な方法でアプローチすることができます。

その中のひとつに認知行動療法があり、
これは、気分がつらくなるような受け止め方を本来の望ましい受け止め方に変えて
事実を客観的に捉えられるようにしていく方法です。

認知の歪みが修正されると物事の受け止め方が変わり、
自分を苦しめる思考からだんだん解放されてきて、

自分を認められるようになったり、
「本当はどうしたいのか」という自分軸の考えで行動できるようにもなったりします。

 

またACの克服に重要なもう一つの要素として、「過去の傷を癒す」というものがあります。

ACは子供の頃に抱えた傷を持ち続けたまま大人になっているので、

本人は気づいていないけれど、その傷が偏った思い込みをさせたり
その傷は似たような場面に遭遇すると怒りの衝動を引き起こしたりもします。

「なぜこんなにイライラするのかわからない」という状態になってしまうのはこのためだったりします。

 

幼少期の傷が原因で、今の自分に影響が出ている場合があるので、
その場合はその傷を癒して小さくしてあげる必要があるんですよね。

小さな頃の傷を受け止め癒してあげることができるのは、大人になったあなた自身だけなのです。

 

ずっと見ないできた部分なので、最初は自分の中にそんな傷があることに気づけないかもしれません。

いきなり核心を突くと心に大きな負担が生じる場合があるので、
ご自身のペースに合わせて、無理強いせずにゆっくり癒してあげるのが良いかと思います。

自分の傷の癒し方にも色々な方法があるので、簡単なことから始められてはいかがでしょう。

私のカウンセリングでは、その辺りも考慮してご提案させていただいております。

 

自分と向き合うとは、そういう自分に意識を向けて働きかけること。

そしてそれを自分でしっかり受け止めることなのではないでしょうか。

 

最初は当然不安で怖いですし、わからなくても仕方ありません。

だからこそ一人で頑張らなくてもいいし、
その為にできることをしっかりとサポートさせていただけたらと思っております。

 

あなたが次の一歩を踏み出すお手伝いができれば幸いです。

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